シーンデータの作成、UIがキャチーでゲームとしてこれだけできるのはすごいと思うし、まだまだこれから煮詰めていって欲しい部分は多い。
ガッツリマニア向けというわけでもなく、こんな見た目ならちょっと試しに遊んでみたいって人にも入りやすくて、それが想像?創造?妄想が好きな人でハマれば、今後のアップデート如何によって楽しいことになるんじゃないか?これ・・・
・・・ま、まぁ、不満も盛りだくさんだけどね!w
そんな不満のひとつに、「セリフの確認&編集作業」がある。
ADVパートに含めることのできるカットは最大50、ちょっと長くなると収まらない手狭さ。
で、複数パートでADVを構成すると、行ったり来たりで確認やら編集やらが面倒。
この面倒さをちょっと軽減できる機能とアプリを作ってみました。
◇ 作った機能&アプリ
・シーンデータからセリフを全てブチ抜き by SpecterEm
・ブチ抜いたセリフを専用アプリで閲覧 by エモクリワードチェッカー(仮称)
◇ できること
・全セリフを別ファイル化
・キーワード検索によるセリフの抽出
他にも表記揺れ防止等に
ex)俺、僕、儂等、表現を統一したいのに、つい他の表記を使ったりとかしてないかの確認など
・予めソフ倫準拠(?)のキーワードを登録してあるので、非公式ロダに上げる際でも、
誤解を招くようなデータを作りづらい
・キーワードは追加削除の編集もアプリから
◇ 不便なとこ
・Hパートは完全スルー
・セリフを抜くにはエモクリ起動して「M」キーを押さないといけないとこ
(シーンのPNGデータから直接やろうかと思ったけど、超絶面倒くさかったのでやめたw)
・アプリでセリフ表示するけど、分岐までは考慮してないので並び順はある程度のレベル
・アプリ側で編集してもゲーム側には反映されない
といった感じですが、
ストーリー考えてると、過去の発言と今の発言で不整合があったりして、それを探すのもゲーム内では大変だったので、まぁ、これだけできれば十分かな、と。
◇ 必要なもの
・BepInEx
・SpecterEm(新しく作ってるもので、Specter とは別物ね)
・EmSceneSearch(SpecterEmでブッこ抜いたセリフ閲覧用アプリ)
BepInEx の導入は・・・まぁ、今ではだいぶ楽なので、割愛。
SpecterEmとアプリはひとつにまとめて倉庫に上げてあるのでそちらから。
解凍すると下記のファイル達が見えるはずです。
Pluginsフォルダ内
SpecterEm.dll
EmSceneSearch.exe
SpecterEmフォルダ
SpecterEmフォルダ内
Sceneフォルダ
Sceneフォルダ内
Quotes_キーワードリスト.txt
このフォルダ構成を変えずに、そのままBepInExフォルダにコピペでOK。
◇ 使い方
エモクリを立ち上げます。
シーン作成のチャート設定画面まで進みます。(下記画像の画面)
ここでキーボードの「M」を押すとセリフが記録されます。
特にこの画面以降だったらたいていの場所で保存できると思うので、パートの「編集」でセリフなんかを書き換えた後に、そのまま「M」を押しても大丈夫かと。たぶん。
保存はテキストファイル(XMLファイル)で、場所は Plugins\SpecterEm\Scene 内。
テキストファイルなので、何も今回作ったアプリではなく普通のテキストエディタでも開けます。
それはキーワードファイルも同じ。
なので、その辺はお任せしますね~
ただ、せっかく作ったので使ってやって!w
とりあえず、いくつかのシーンを開いて各チャート画面で「M」を押して、セリフを抜き出しておくと楽しめます。
尚、その際、コンソール系のプラグインを導入していると下記のようなログが流れます。
キーワードにヒットしたセリフが「パート名:カット番号」付きで表示されます。
まぁ、これは自分用の表示で、簡素化してるのですが、それでも便利なんすわ。自分にとっては。
さて、「M」キーでいくつかセリフの保存ができたら、アプリを起動。
初期画面は何も表示されませんw
左上の方に「ログビュー」と「キーワード」というボタンがあるので、とりあえずは「ログビュー」をクリックしてみてください。
すると、保存したシーンデータにもよりますが、下記のような画面になります。
これはサンプルデータの9が表示されている状態です。
(保存したシーンデータにもよるので画像は参考程度に)
キーワードにはソフ倫ワードを入れてありますが、さらに「俺」「僕」「儂」などを追加してみた状態の表示です。
左側の一覧は「パート名」「カット」「Msg種別」「対象ワード」と言った項目があり、「俺」というキーワードがセリフに含まれているものだけが表示されています。
Msg種別ってのがちょっとわかりづらいかも?
カット内で使えるセリフの枠には、ひとつの枠で最大2カ所のテキスト入力欄がありますが、そのどっちに該当の文章が入っているかを見分けているものです。
1なら、セリフ用枠としては一般的にはキャラ名が入る場所、2ならセリフを書き入れる場所。
といった感じで。(0は該当なし)
これを見ながら、ゲーム画面で該当するパート名とカット番号をチクチクと「僕」に変更していけば、漏れがありません。
もちろん、ソフ倫ワードに引っかかった場合はそれぞれが表示されます。
(ただし1つのセリフ中に複数ヒットがあった場合は最初の1個しか表示されないのでご注意を)
右側にもパート名やカット番号が表示されますが、メッセージ欄ではセリフ全文表示させてます。
で、同一カットに複数のセリフを入れることもできるため、その場合には「--------」という即席の区切り文字にて区切ってますw
これで表記揺れの確認やNGワードを含んでいないかの確認は楽勝!
さて、ゲーム内で「M」押していくつかのセリフデータを保存していた場合、左上の「作品名」は選択式になっていて、そこにリストとして表示されます。(ドロップダウンリストみたいな)
確認したいシーンデータを選んでやってくださいな。
また、キーワードにヒットしたセリフを含むカットだけを抽出した状態で表示されてますが、
作品名選択の右隣にある「抽出」「全てのセリフ」のボタンをクリックすると、切り替えられます。
下の画像では「全てのセリフ」を選択しているので、左側の一覧には全てのカットとセリフが表示されるようになりました。
分岐があったり、後からパートの差し替えたりしていると順番がアレになりますが、まぁ、確認用なのでいいでしょう。
で、右下の「メッセージ2」という欄、このカットには複数のセリフが含まれているようなので、区切り線とともにいくつかのセリフ全文が表示されています。
メッセージ1の方はキャラ名を入力することが多いと思いますが、ここでは空欄でした。
大きく分けて、左側の一覧、右側の詳細、みたいな感じで分かれてますが、そこを区切るグレーの縦線で表示割り合いが変更できます。
次、左上の「キーワード」。
こんな画面になります。
まぁ、超絶シンプルなので説明は不要っすかね?
キーワードの編集、追加、削除、他ファイルからのマージができます。
(他ファイルからのマージは重複ワードはもちろん省きます)
ここで変更しても「保存」は手動なので忘れないでください。
一応、3分ごとにメッセージ表示して「保存」を促します。
わりとキーワードを「追加」して、「保存」を押さないまま「ログビュー」を押して戻ったりしちゃうことも多いので、ここは今後、リストに変更があったら保存する方向にしようか検討中。
こんな感じで、キーワードの登録と編集、ログビューで抽出確認、がサラッとできるので、長編作ってる場合なんかは作業軽減や漏れ防止に役立つかな~・・・?
んで、いつものことではありますが、あくまでも「自分のためのツール」でできあがったものなので、使い勝手の悪さや不具合などはお知らせいただければ改善できるかも知れませんができないかも知れません。
その点は何卒ご了承の程。
あ、あと肝心なこと。
BepInEx を導入した時点でもうMOD環境ですからね!
今回作ったアプリだけは完全な外部ツールでゲームには一切関係しない(今のところは)けど、MOD環境下で作ったシーンデータやキャラデータは公式ロダに上げちゃいけませんよ!?
もし、公式ロダに上げるデータだけどNGワードの確認に使いたい、という場合には、
MOD環境とバニラ環境の2つを用意して、作成とアップロードはバニラで。
MOD環境でNGワード確認をする。
という使い分けが必要かと。
で、絶対にMOD環境のデータをバニラ環境にコピー等して混ぜてしまうことのないように。
一方通行にしましょう。
誤ってMOD環境で作ったデータをアップロードしてしまった場合、そのキャラやシーンデータが削除されるだけならまだしも、完全出入禁止措置となっても言い訳できませんから。
そんなわけで、とりあえず、初版SpecterEmとその仲間達を倉庫にブチ込み~
個人的にはエモクリとこのアプリの同時起動で使う予定かな。
セリフの編集をしつつ、適当なところで「M」を押してセリフデータを更新し、アプリ側の「更新ボタン」で再確認。
修正が終わっていればアプリ側のリストがひとつずつ消えていくので、全部なくなったら終了~
こんな感じでパート名見ながら該当パート探し・・・
該当パート開いたらカット番号みて、そのセリフが含まれているカットを開き、修正。
で、「M」押してデータ更新、アプリ側も「更新」してリストが減っていくことを確認。
みたいな~
コメント