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別にゲームだけではないんですが、「スマホやタブレットの画面をパソコンの画面に映したい」というようなことがあっていくつか試してみた、その記録。

「テレビやPCモニタに映す」
という目的なら「Miracast」なるアダプタで対応できるけど、それだと「映すだけ」なんだよね。

必要に応じて「キャプチャする」となるとちょっと不足。テレビじゃできないから。
だから、「パソコンの画面に映したい」という要求なわけですな。



まずは、Windows10標準の「PCへのプロジェクション」を試してみた。
(この機能はWindows8.1から導入されているもの)

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まぁ、これ、「Miracast」という機能がWindows10にあるので、それを使うだけね。

で、これが使える条件は下記の通り。

・PCに無線LAN(Wi-Fi)が搭載されている
・そのPCがWDDM1.3以降に対応している(DirectX9以降は対応している)
・スマホまたはタブレットに無線LAN(Wi-Fi)が搭載されている

無線LANについては最近のスマホやタブレットは標準でしょう。
パソコンでもノートPCならほぼ標準。
デスクトップは?ついてない方が多いかね。
そんな時は適当にUSBタイプのアダプタを買えばOK。1000円しないものでもイケた。

WDDMについても古いPCでなければ対応しているでしょう。

で、念のため、気を付けたいのは接続する側また接続される側のどちらかが「Wi-Fi Direct」に対応していることが必須。ということ。
両者共に対応している必要はなくて、どっちか片方でOK。

スマホは対応しているケースが多いけど、安タブレットは未対応ということも多いので要注意。
AmazonのFireHDは昔は対応していたのに今は対応していないので「最新のものなら大丈夫だろう」とタカをくくっていると、接続できなかったりする。

じゃぁ、パソコン側がWi-Fi Directに対応してればいいんじゃね?
って思ったけど、今回は目的のスマホorタブレットが対応していたので詳しく調べなかったw
パッと見ではUSBドングルタイプのアダプタでは現状Wi-FiDirect対応を明記しているものはなかったような気がする。つまり、やってみなければわからない状態かも。

スマホorタブレットは割と確認は簡単。
設定メニューからWi-Fiの項目をたどっていけば見つかる。

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さて、


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Windows10でプロジェクションを有効にして、スマホorタブレットでもワイヤレス出力等の設定を有効にしてあげれば接続できるはず。
(スマホやタブレットはバージョンによって表記が異なるのが面倒よねw)

この「パソコンでのプロジェクション」でのメリットは「割と画質がいい」こと。
画面を「最大化」すればちゃんと最大化されるということ。

「見る」「撮る」が目的なら、手軽だし、これがいいね。

キャプ画像はこんな感じ。

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次に試したのは「Team Viewer」というもの。

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これはMiracastとは違って「リモートコントロール」という類のものになる。

画質が若干犠牲になるけど、リモートコントロールというだけあって、パソコンからスマホ(タブレット)を操作できたり、ファイル転送ができたりと、機能では圧倒的に上。

ただ、その機能が実際に使えるかどうかは端末にかなり依存するところがあるので、過大な期待はしない方が良いのかも。

とはいえ、ファイル転送は多くの端末で使えると思うし、スマホのステータスやアプリのインストール状況などが簡単にではあるけど確認できるので、眺めていて楽しいのはこっちかw

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で、今回の目的の一つであるキャプチャについていえば、Team Viewer ではダメ。
Windows10でのMiracastよりほんの少し画質が落ちるというだけならまだしも、全画面表示ができない。下記のようにね。

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なので、今回の要求は満たせなかった。

また、機能が多い分、負荷も若干かかる。
スマホ(タブレット)がちょっと古いと動作がモッサリするかも。


ということで、「スマホの画面をPCでモニタリング&キャプチャ」するなら、意外なことにWindows標準の「プロジェクション」が最適だった。


てか、「このPCへのプロジェクション」という表現をせざるを得ないのもわかるけど、利便性や分かりやすさで言ったら「Miracast」という表示の方がありがたいんだけどねぇ・・・